硬くしたい
高周波焼入れ焼戻しで得られる表面の硬さは、鋼組織内に含まれるカーボン量で変化します。
また、プラズマ窒化(イオン窒化)およびラジカル窒化では、鋼組織内に含まれるカーボン量および合金元素によって得られる表面硬さが変化します。
セラミックコーティングにおいても被膜の成分によって表面硬さが変化します。
炭素含有量による高周波焼入硬さの比較
参考:東京電機大学出版局『高周波の基礎と応用』
合金金属の含有量と窒化処理における表面硬さの関係
目的別表面処理一覧
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耐摩耗性を高めたい
金属材料の耐摩耗性を高めるには、表面硬さを硬くすることが必要です。
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硬くしたい
表面の硬さは、鋼組織内に含まれるカーボン量で変化します。
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耐熱性を高めたい
被膜成分にAl(アルミニウム)やSi(ケイ素)を添加することで耐熱性を飛躍的に向上させることができます。
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耐食性を向上させたい
鋼の耐食性を向上させるためには、空気中の酸素と鉄が結びつきにくくする必要があります。
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滑りをよくしたい
大気中無潤滑状態での摺動部品の滑り性改善には、NEO-Cコーティングをお勧めします。
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密着力を高めたい
セラミックコーティングやDLCコーティングの密着力を高めるために弊社では窒化処理と複合表面改質を行っています。