高周波焼入れ
高周波焼入れとは
高周波焼入れは、鉄鋼材料で造られた部品の必要部分のみを瞬時の加熱と急冷により焼入れ硬化させる熱処理です。高周波焼入れでは、高周波発振機の周波数や加熱コイルの形状を選択することで大型建設機械から精密機械に至るまで様々な部品を表面硬化することにより、部品の耐摩耗性や疲労強度などの機械的強度の向上が容易に得られます。
日本電子工業グループでは、相模原、名古屋、大阪の各工場および関連会社を含め、自動車・建設機械・工作機械など様々な分野でお客様のご希望に対応させて頂いております。
高周波焼入れの特長
特長1表面硬さが高く、優れた耐摩耗性、疲れ強さが得られます。
特長2表面圧縮残留応力が大きく、優れた延性、靱性、疲れ強さが得られます。
特長3組織が微細で、優れた延性、靱性、疲れ強さが得られます。
特長4脱炭がほとんど見られず疲れ強さの低下や不安定化の心配や酸化スケールも少なく、綺麗な表面が得られます。
特長5変形が少なく、場合によっては研磨などの後工程の省略が可能です。
特長6上記の長所を利用すれば、比較的安価な鋼種を用いても、優れた特性を発揮させることが出来ます。
特長7焼入れ前の炭素や合金元素の分布の不均一さが、焼入れ組織や特性に反映されやすくなります。